協会の実力upを図るため、お馴染みテノール歌手の岡本泰寛さんを講師にセミナーを開講しました。
内容は、ズバリ歌の勉強の仕方!!!
お恥ずかしながら、そんな基礎の基礎…ですが、ナメるな基礎!!
「歌」………リズム・音程プラス言葉という要素から成り立ちますが、歌う際はこれを同時に全部実行するんだから、もうこれは超絶技巧と言えるでしょう。
人間一度に3つのことを行うなんてなかなかできるものじゃありません。
なので、これを本番その場でどうにかしようとすると、なんとも不自然な、全く伝わらない歌になってしまうんです。
例えば、「あの部分イイ声出るかなぁ…」という不安要素や「歌詞がとんだらどうしよう…」という論外な不安…そういった不安が生じることで、そこでの表現が薄れてくるんです。
おそろしいことに、不思議と観ている側には伝わるんですよね。
意図的でない表現や素に戻った部分が((((゚д゚;))))
なので日頃の練習やお稽古でそれが当たり前にできるようになるのが理想なのですが…
こう書いていると 「
そんなん当たり前やん」 と思えてきてしまいました。笑
でもこれがなかなかできないんですよね〜…
つい自分に口実をつけて甘えちゃうんですよね〜〜…
岡本さんも何度もおっしゃっていました。
「これを持続させること!」
一同ははぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜m(_ _)m
参加者一同開眼した後は、実際に声を出しながら楽譜を細かく見ていきました。
ひとつひとつの音符や休符、ダイナミクスなど全てに意味がある!
というか、それらが表現のヒントとなるので、わたしたちが意味をもたせてあげなければいけない!
ドニゼッティ作曲オペラ「愛の妙薬」のアディーナのアリア「Prendi」なんて、
32分休符を活用して! 「はい〜!」
でもお客さんに休符の存在が見えないように! 「はい〜〜〜〜っ!!!」
ひえぇ〜〜
という風に、色々な曲を1小節1小節取り上げて、かなり深いところまで曲を掘り下げてみていくことができました。
おもしろいのが、正しい解答・解釈は存在しないということです。
3人アディーナがいればそれぞれの解釈は違うし、そもそも演じ手がもつキャラクターや雰囲気はもともと違いますから、見てる側の捉え方ももちろん変わってくる。
色々な答えや方法があるからこそ、歌い手はたくさんの引き出しをもって舞台に臨まないといけないんだと学びました。
舞台の上では何が起きるかわかりませんしね。笑
さて、この後歌に「動き」を加えていったのですが、少し長くなってきましたので、また次の記事でご報告いたしますね♪
今年の10月には本協会の本公演が予定されています。
開眼したキャスト陣をお楽しみに!
つづく